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中国、新法王選出でバチカンに台湾との断交を呼びかけ [ 04月20日 17時51分 ]
Excite エキサイト : 主要ニュース またまた中国がやってくれています。積極的に動いてます(苦笑) [北京 20日 ロイター] 中国は、ラッツィンガー枢機卿が新ローマ法王に選出されたことに祝意を表す一方で、バチカンに台湾との断交を呼びかけた。陳水扁総統がヨハネ・パウロ2世の葬儀に参加したことは、前の記事でも触れたが、バチカン市国は台湾と国交を結んでいる数少ない国のひとつである。ちなみにヨーロッパではバチカン市国のみ。全世界でも25ヶ国しか台湾を承認していない。 中国はバチカン市国と1951年に断交しているようだが、そう考えるとかつては中華人民共和国とも国交を樹立していたのだろうか?? バチカン市国が中国と国交を樹立していない背景には、中国が本当の意味での信仰の自由を認めていないことが挙げられる。また、ヨハネ・パウロ2世は世界各地を精力的に動き、「空飛ぶ聖座」とも言われおり、その発言には直接的ではないにしろ、政治的な影響も多大にあったことは否めない。中国はこれを内政干渉とし、バチカン市国の動向を気にかけていた。特に台湾関係については、欧州で唯一台湾と国交を樹立しているということも、中国にとっては大きな懸念のひとつであったに違いない。 産経新聞の4月6日付け報道によると、バチカン市国は既に台湾と断交し、中国との国交樹立を考えているという。その際、問題になるのが、(1)バチカンはいかなる国とも一方的に断交した経験がない(2)中国の信徒に本当の信仰の自由がない、の2点である、とカトリック香港教区主教の発言を紹介している。記事によると、中国には公認組織に所属している信徒が500万人、当局に抵抗しながら信仰の自由を守ろうと地下教会に所属している信徒が500万人ほどいるという。 ヨハネ・パウロ2世の葬儀にトンボ帰りででも陳水扁総統が参列したのは、いくつか理由があげられるだろうが、大きな理由は国際政治的な理由からであろう。ヨーロッパで唯一外交関係にある国の元首の葬儀に出席→相互信頼関係の醸成、国際舞台で台湾の存在をアピール、 葬儀に参列している各国元首との非公式な接触。そう考えると、台湾にとって今回の葬儀に総統が参列したことは大きな意義があったと言えよう。 ちなみに日本の対応は、小泉首相はバチカンへは行かないで、前外相の川口順子首相補佐官を特使として派遣している。また日本でのカトリック信徒数は約45万人である(カトリック中央協議会調べ、2003年)。もしも小泉首相がバチカンに行き、陳水扁総統と秘密裏にでも接触していたならば、と考えるのは僕だけだろうか。(ところで8日、小泉首相は何をしていたんだろうか?) どちらにしろ、バチカン市国の対応の今後を注目したい。
by redking16
| 2005-04-20 18:57
| 台湾関係
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